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子どもだからと侮る事なかれ

JUGEMテーマ:手造りおもちゃ



今年は、1ヵ月以上熱帯夜が続き、連日、38℃、39℃(時には、40℃)なんて猛暑が長く続いて、いいかげん、ウンザリしていたのが、ようやく一息ついたと思ったら、今年は、台風の波状攻撃が始まってしまい、夏休み中の子ども達にとっては、思ったように戸外で暴れる事ができず、欲求不満の残る夏休みだったかも。

夏休みも終盤となって、小学生の子ども等の間では、ちょいちょい残りの宿題の話題で賑わう機会も見られるようになってきましたが、その内容たるや、縄文時代の遺物を思い出しちゃうほど、旧態依然。相変わらずの、読書感想文やら、自由研究やら、学校、あるいは教師が時代の流れに全く情報更新できておらず、取り残されている様子が歴然で、聞いているこちらも、いいかげん、ウンザリ。

頼もしいのは、そんな旧態依然の学校環境にもめげず、しっかり情報化社会の利点を取り込んで、自分なりの成果を上げている子ども達がいるらしい事で、今年は、また特に、子ども達の活躍が、いくつもニュースで取り上げられました。

夏休み前の7月には、長崎の生物部に所属する高校生の女の子3人が、新種のアメンボを見つけたと報告する論文をまとめ、これが、カナダの国際学術誌(電子版)に掲載されたとの記事が、新聞で取り上げられました。

小学生も、負けていません。夏休みに入った、8月。こちらは、民間の環境団体に所属する、今日との小3の男の子が、自分で採集したセミの抜け殻を詳細に観察。羽化の途中で死ぬセミが15%にもなり、中でも、クマゼミの割合が高い事などを自由研究にまとめた事が、やはり、京都新聞に記事として取り上げられました。

また、東京に住む小1の男の子は、動物図鑑の中に「ホオジロザメ」として掲載されていた写真を、「メジロザメ」の間違いだと気づき、家族が出版社に連絡したところ、少年の指摘通り間違いであった事を認め、「今後は正しい内容に差し替えたものを出荷する」事になった顛末が、こちらは、テレビのニュースで取り上げられました。

こちらは、40年前に遡りますが、当時、小3だった女性が見つけたエビの化石が、「新種の可能性がある」と海南市船尾の県立自然博物館で調査が続けられていたものが、ようやく新種と認定され、学名に「ホプロパリア・ナツミアエ」と、発見者の女性の名前が残されたというニュースも、飛び込んできました。

これ、「たまたま、凄い子どもがいた」とか、「運が良かった」とか、思われる方も、多いかもしれませんが、子どもの考え方、観察の仕方の特性を分かってらっしゃる方からすると、いかにも、子どもならではの偉業だったりします。

何か、ものを考えたり、観察したりする際、大人は、経験が豊富な分、予め、ある程度の見通しを持って事に当たるので、端からありそうにない事柄や、当てはまりそうにない仮定は除外して、事を考えがちですが、子どもは、経験が乏しく、余分な先入観がない分、大人なら見過ごしてしまうようなところまで目が行き、大人なら、最初から除外してしまうようなあらゆる可能性に考えを巡らせます。

それに加えて、何かに熱中し始めると、他事を忘れて没頭する傾向がありますから、微に入り細を穿つような観察等は、実は、子どもの得意分野だったりするんですよね。

そういう観点で、先に挙げた、子ども等の業績を見直して頂くと、いかにも子どもならではという意味が分かって頂けるのではないでしょうか。

とは言え、それもこれも、「子どものやる事だから」とか「子どもの言う事だから」と軽く考えず、きちんと耳を傾け、きちんと受け止め、時には支援したり、ちゃんとフォローしてくれた、大人の存在があったればこそ。

とかく、この国では、子どもだからと上から見下ろし、軽く考える傾向があって、それが、子ども達の成鳥の芽を摘んでしまう結果に繋がる例も、多々。

ところが実際には、テストでペケにされた事に納得がいかない子どもの言い分や、おかしな学校の決まりに対する子ども達の不満と、教師の側の説明とを見比べると、子どもの側の意見の方が、「どう考えても、こっちの方が筋が通っているよねえ」なんて例がほとんどだったり。

先にも書いたように、子ども達は、確かに経験は乏しいですが、だからと言って、深く考えていないわけではなく、大人とは違った視点で、子どもなりにきちんと考えているものです。(もちろん、経験の乏しさから、当然、その考えが誤っている場合もありますが)
心理学者のアドラーは、経験を積み少しずつ階段を上がっていくという人生観を否定し、「皆、等しく、同じ平面を、それぞれの道を歩いている。上司と部下、親と子ども、教師と生徒などというのは、役割の違いで、人間の上下を表すものではない。」と説いています。

長年子ども達と関わる中で、子どもだからと言うだけで軽んずる事なく、きちんと自分の考えも、人格も持った存在であると、それぞれの人格を尊重するような社会に変わっていく事を願ってきましたが、せめて間違っても、大人の論理だけで、子どもの成長の芽を摘み取ったり、子どものやる気を削いだりする事だけは、ないような程度の社会は、実現させたいものです。



■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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author:Uncle K, category:子供の時間, 18:32
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