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愛の鞭ゼロ作戦

JUGEMテーマ:手造りおもちゃ



一応、表向きは教師による体罰が禁止されているはずの学校で、相も変わらず教師による暴力行為等が相次いで、新聞、TV等のニュースで事件として取り上げられ、正直「またかよ!!」と呆れると同時に、「いつになったら、改善されるのか」とやりきれない気分に陥ります。

先日は、あろう事か、高校サッカー部のコーチが部員に何度も暴力をふるう場面が、生徒により動画に収められ、ネット上に投稿されて表沙汰になるという事例も。これなど、動画の撮影を許した事からも、暴行をはたらいたコーチは、特に問題となる行為とも思わずやっていた事が伺われ、事件として表面化するのはほんの一握りで、日常的に似たような事が広く行われていると容易に想像できるので、よけいにやりきれない気持ちになるんですよね。

これは、暴力をふるったわけではないものの、産休教員の代理で小学校のクラスを受け持った女性講師が、給食を残し気味の児童に、給食の残りのカビの生えたパンを食べさせたり古くなった牛乳を飲ませた件も、大きくマスコミで取り上げられ、自分的には先の単純な暴行事件よりもショックでしたな。口にするのに問題があるような食べ物を、教師対生徒という絶対的な立場の差を後ろ盾に食べるのを強要するなんて、虐待そのもの。結果、深刻な健康被害に結びつく怖れもあったわけで、今は、教員の免許も更新制なんて制度ができていますが、あまりにも教員として不適格な行いのあった教員に対しては、免許を剥奪して、再取得を禁じるような制度も必要ではないかと思いましたがねえ。

先日、少年院で発達障害を持った子どもの指導に当たる指導員の日常を取り上げたTV番組で、「どうしたら子どもをうまく更生させる事ができるか」と悩みを抱える指導員のおひとりが、発達障害児の指導に詳しい先輩指導員からの助言を受けて後、「子どもが自分の力で成長するという視点に考えが及ばなかったのが、悔しい」と言ってみえたのを見て、「この国で子育てや教育に関わってる人で、そういう人多いんだよな」と改めて思いましたが、先に挙げたような教師や指導者の酷い行いが出てくる背景には、「子どもは叱らないと気づかない」とか「子どものしつけには、ある程度の体罰は必要」とかを、信仰のように思いこんでいる層がまだまだ多い事が。

実際には、恐怖で相手を押さえつけて、表面的にはうまくコントロールできるようになっても、怖い人が見ているところでは大人しくしていても、目の届かないところでは、その反動でやりたい放題だったり、学校の場合なら、担任が代われば元の木阿弥だったり、本当の意味でのしつけには繋がらず、一つ間違うと、将来的に暴力的は人間を育てる結果になったり、大きな副作用を招く事にもなりかねないんですが。

そんな社会風土の中、現在、厚労省が、「今頃になって」というべきか「ようやく」というべきか、「愛の鞭ゼロ作戦」と銘打ったキャンペーンを始めました。

※「愛の鞭ゼロ作戦」 厚労省のPDF資料
http://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/ainomuchizero.pdf

ま、過去の自分の体罰教師っぷりを自慢げに週刊誌誌上で語った経歴のある方が文科省の副大臣をなさっていたり、首相以下何人もの閣僚が、「愛の鞭」を推奨する「親学」なる社会運動の重鎮に名を連ねる現政権で、どこまで本気で取り組むのかは疑問符が付きますが、取り敢えず、資料には、体罰によるしつけの効果が一時的なもので、大きな副作用を伴うものである事や、最新の脳科学から「子ども時代に暴力や暴言などを受けた人の脳は、前頭前野が委縮したり、聴覚野が変形したりする」といった研究結果も紹介されています。

とかく、「愛の鞭」という言葉で美化して、しつけと虐待の線引きがイマイチあいまいになりがちな社会風土で、「もらった拳骨の数だけ、子どもはいい子に育つ」なんて事を公言する政治家がいたりするこの国では、取り敢えず、お役所がこういった資料を公開する事自体、ひとつの前進ではあるのでしょうが、できれば、これを機に、何かとないがしろにされがちな子どもの人権がきちんと守られるような社会に移行するような動きにまで結び付けて行って欲しいですが、ちょっと望みが高過ぎますかねえ。

いくら幼くても、自分なりの意志や考えを持ってます。相手の気持ちや考えを無視して、一方的に大人の都合を押し付けるだけでは、本当の意味でのしつけにはなりません。ちゃんと、ひとりの人格を持った相手として認め、大人の都合や、社会のルールを、ちゃんとその子が理解できるように教えるのが本当の意味でのしつけ。

最後は、誰も叱る人がいなくても、自分で周りの迷惑考えたり、危険を察知したり、どう行動するのが最も適切か判断し、正しく行動できるようにならないと意味がないって事を、もっと大人が知らないとね。

もっとも、自分なりの考えを持った相手、尚且つ、未熟で経験が足りないので、最初はそれなりに根気がいるし、うまくいかない事も多いので、親や、周りの大人が、きちんと子どもの気持ちを慮ったり、話を聞く余裕が持てるよう、それなりの支援が必要。

「愛の鞭ゼロ作戦」、本気で遂行しようと考えてるのなら、最低限そこの支援も含めて、進めて欲しいですがねえ。

先生の体罰にしても、これだけ蔓延してるって事は、単に個々の教師の資質の問題と片付ける事はできんと思うんですが。




■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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author:Uncle K, category:子供の時間, 21:32
comments(2), trackbacks(0), pookmark
Comment
目先の結果ばっかり求められて、みんな、気持ちの余裕がなくなって、小さい頃からやたらギスギスしてますからねえ。地元瀬戸の藤井君も、詰将棋三昧の日々を黙って見守ってくれた両親あってこその今の活躍なんで、少しは見習ってくれるといいんですが。
Uncle K, 2017/07/04 2:57 PM
>「愛の鞭ゼロ作戦」

切ない。
虚しい。

学校でのいじめも体罰も
企業でのいじめも体罰もさまざまなハラスメントも
弁解の余地なし。
加害者は加害者。

「ひとの立場にたつ」ことが、どんどんできなくなっていると感じます。
tomoko, 2017/07/04 12:01 PM









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