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今年こそは、子どもの豊かな発想を潰さない方向に進む年にしたいですが。

JUGEMテーマ:手造りおもちゃ



ずっと、更新をサボっていたので、取り敢えず、今年最初のお便りの内容をアップしておきます。

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新聞やネットのニュースに目を通していると、子ども達に関する話題も、気が滅入るようなニュースばかりが目に付いて嫌になりますが、本年最初のお便りですので、先日、Twitterのタイムラインにリツイートされてきたほっこりしたツイートをひとつご紹介します。

ご迷惑がかかるといけないので、ツイート主は伏せたまま、内容はそのまま引用。

”小1の娘が算数の問題をやっていて「りんごが4つあります。みかんが6つあります。ちがいはいくつでしょう」の問いに「りんごはサクサクしてます。みかんはやわらかいです。みかんは手でむけるけど、りんごはママがむきます。それから…」とそれぞれの違いを言い出して、いまもう5つ目です。”

ま、算数の宿題としては、流石に〇はつけられませんが、この発想は大事にしたいところ。自分が担任なら、回答はバツだけど、発送の方には、花マルをつけちゃいますな(もちろん、お母さんの方で、その回答のまま、先生に提出させるような事はなさらないでしょうが(笑))。

幼い頃は、誰しも、この手の、大人には及びもつかないような発想力を持っているものですが、成長するにつれて、少しずつ置き忘れて(あるいは、潰されて)しまうもので、大人になると、そんな発想を持っていた事さえ忘れてしまう大人が大半。

そもそも、小学校に上がった途端、型にはまった子供像に染まる事を強要されがちな日本の社会風土では、そんな柔軟な発想を持ち続ける事は至難の業と言ってもいいのかもしれないのですが、既存の価値観や先入観にとらわれず、幅広い立ち位置でものを考えられるような大人に育てようと思えば、こういう発想は、慌てて押しつぶさず、逆に大切にしてできるだけ長く持ち続けていられるように育てた方がいいんですがねえ。
幼児期まで遡れば、トトロや座敷わらしのように、子どもにしか見えない友達と、お話したり遊んだりといった行動が目に付く子がいたりします。傍で見ている大人には、わけが分からず、時には異常行動ととらえて心配する方もみえるようですが、これ、心理学の世界では、「イマジナリーフレンド」と言って、一部の子どもに見られるごく普通の行動。似たような例では、スヌーピーに登場するライナスの毛布のように、特定の縫いぐるみや人形、タオルのような物がどうしても手放せないケース。こちらの方も心理学の世界では、「移行対象」と呼ばれ、母親べったりから抜け出す助けの役割を果たすありふれた行動です。

こういった類の行動も、「成長への妨げ」のように考えて、無理にやめさせようとする向きも多いようですが、大人から見れば、不思議な行動、意味のない行動に見えても、当の子どもにとっては、健全に心が成長していくのを助ける大切な要素。特に異常な行動でもなく、成長すれば自然に卒業する行動なので、軽く扱ったり、やめさせようとするんじゃなしに、暖かく見守ってあげて欲しいですが。

前にも書いたかもしれませんが、「子どもは、何も考えず、気持ちのおもむくままに行動してる」と考えている大人が多く、「子どもには、物事を判断する力はないんで、黙って大人の言う事を聞いていればよろしい!」との考えが根強くありますが、これ、大間違いで、確かに経験こそ乏しいものの、物事を考えたり、どう行動するかを決める際の思考パターンは、大人と変わらない事が心理学者、脳科学者等の研究で確かめられています。

最初の算数の問題の例ではないですが、大人なら「算数の宿題だから」と、端から考える幅を絞り込みますが、子どもの方は、そう易々と考慮する範囲を絞り込めませんので、頭の中で大人よりも遙かに大量な思考を巡らせているそうで、初めから考慮の価値がない事にまで考えを巡らせるのは、大人からすれば無駄な行為に見えるかもしれませんが、その積み重ねが経験値として蓄えられていくと考えれば、「子どもは何も考えていない」となめてかかるのは正しい考え方とは言えないでしょう。

やはり、未熟ながらも子ども自身一生懸命考えた事ならば、それなりに尊重して取り扱わなければ、それこそ、考えた経験を、大人の軽率な判断で無駄にしてしまう事になってしまうと思うんですが。

同じく、ツイッターで見かけた例では、「日本」という漢字の読みを尋ねる問題で、「にっぽん」という答えを書いたら、「まだ、学校で教えられていないので」とかいう理由で○がもらえなかったという話が。これなども、子ども自らの学習や経験を、子どもの教育を担う教師が否定しているわけで、まったく「何をかいわんや」って話ですよねえ。

しばらく前から世間を騒がせている原発避難を理由としたいじめで、第三者委に調査を委ねていた横浜市教委が、多額のお金を家から持ち出していた行為を、「単におごってもらっただけ」とのいじめグループの主張を根拠に「いじめとは認められない」と結論づけて、批判の声が巻き起こっていますが、相変わらず、報道等で取り上げられる学校現場の姿は、「いったい誰のための教育なの?」って疑問符をいくつも並べたくなるような内容ばかり。

と言って、現場の先生ばかりでなく、文科省のお役人さんの中にも、真摯に子ども達の事を考えてお仕事している方々が少なからずみえる事を否定するわけではありませんが、それでもなお、学校現場や文科省を含めた教育行政が、自ら、その姿勢を変える希望は残念ながら持つ事ができません。

そんな学校的な価値観、考え方に振り回されず、子どもの気持ち、考え、その子なりの成長をしっかり見守り、認めてあげる、そういった親御さんや大人が増える事。希望があるとすれば、そこ。

今年こそ、「生き辛さを抱え、ほっとできる居場所がない」なんて子ども達が感じなくてもいい社会へ、流れが切り替わって欲しいと切に願わずにはいられません。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 22:24
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