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自己肯定感が低すぎだぜ

JUGEMテーマ:手造りおもちゃ



以前からたびたび行っているペンキ絵。

子ども達の言によれば、今回はいきなり「会心の作」が出来たそうで、写真はその回診の一作(笑)。

ペンキ絵16年10月6日


たびたび取り上げてはいますが、実を言えば、材料となるペンキが割に値が張る上(子ども達は惜しげもなく、ドボっとぶちまけてますが(笑))、周りにブルーシートを敷いてあるにも拘らず、やたらにペンキが飛び散ったり(今回は、庭への出入口の網戸が犠牲に(涙))、やらせる法としては、あまり有りがたくない題材。では、何故にくり返し取り上げるかと言えば、ひとえに、子ども達に思いっきり自由に自己表現できる場を与えたいがため。

この方法だと、日頃尻込みして絵を描きたがらない子も、失敗の心配のない決まり切った絵しか描けない子も、どの子も自由にのびのび心行くまで絵筆を走らせる事ができるから。

4歳、5歳辺りまでは、大半の子が、紙と、鉛筆、クレヨン、あるいは絵具と筆等、絵を描く素材さえ与えれば、さほど深く考えず自由に絵を描く事が出来るのですが、字を覚え、小学校で色々な学習を始める頃になると、途端に、小さくまとまった絵や、アニメのキャラクターを見本通りにコピーしたようなつまらない絵しか描けなくなってしまったり、絵を描く事自体、尻込みする子も珍しくない様な状態に陥ります。

それでも、見た目は、いかにも「子どもらしく元気よく描きました」的に指導する事も出来なくはないのですが、それでは、本当の意味での自己表現にはなりません。

一番手っ取り早く、何のためらいもなく自己表現出来る方法として考え出したのが、先のペンキ絵。

ただ、その分、毎度それなりの犠牲は発生し、今回も、「みっともないから、網戸を貼り替えて!」と言われながら、まだそこまで手が回っていないですが(笑)。

大人になるまで、幼児期と変わらぬ姿勢で絵筆を走らせる事ができれば、周りから「天才」と呼ばれそれが飯のタネになったりするわけで、誰しも、年齢が上がるに従って、そうそう素直な表現は出来なくなるのは普通の事なのですが、日本の場合は、ちょっと極端過ぎて、この手の仕事を始めた当初から問題だと感じていたのですが、時代が進んで多少は改善されるどころか、ますます酷くなっている感が。

それとも大いに関連する事ですが、少し前に「諸外国に比べ低い子どもの自己肯定感 文科省が分析へ」というニュースが新聞、TV等で取り上げられました。

その内容は、「文部科学省は、日本の子どもたちの自己肯定感が諸外国に比べて低いという調査結果を受けて検討チームの初会合を開き、学力や体力、それに家庭の収入などが子どもの心理面に与える影響を分析することに…」というもの。

日本の子ども達や若者の自己肯定感が低過ぎる問題にようやく文科省が目を向け始めたという点では一歩前進ではあるのですが、いかんせん、目の向け方が問題の本質とはかなりずれまくっている感が。

実は、日本の(若者も含めた)子ども達の、自己肯定感のみならず、学習意欲、上昇志向等が押し並べて他国に比べ極端に低いというのは、何も今に始まった事ではなく、長年、この手の国際比較が様々発表される毎に見られる傾向で、同じ記事中に有る通り「グローバル化に対応できる人材の育成」なんぞを教育目標に掲げてるんなら、全く逆の姿の子ども達が育っているわけで、「何や、これ!大問題やん!!」と思って当然な事態なのですが、「教育再生実行会議」等、数々の教育問題を審議する場で、これまでは一度も取り上げられた事がなく、同じ国際比較でも、OECDが実施する学力テストの方は大騒ぎで取り上げるマスコミの方も、こちらの方はさらりと取り上げるだけだったりするのが、私などには不思議でしょうがないんですが。

今回、ようやく目を向けたものの、何十年もの間、各種国際調査が実施されるたびに似たような結果って事は、個々の子どもの、体力、学力、家庭の経済状態等に原因を求めるのはどう考えても無理があるってもので、この国の、子育てや教育等に子どもをそういった気持ちに追い込む要因があると考える方が普通だと思うんですが。

小中高を通しての、強過ぎる同調圧力、「早くひとりでできる事こそ絶対的な価値が」と言わんばかりに、何かと競わせる事で子どもを追い立てようとする教育姿勢、それに我が子が後れを取らないように一生懸命の親の子育て等の積み重ねが、子どもに失敗を恐れ、そこそこの安定に価値を見出すような考え方に追い込んでいるのではないですかねえ。

大胆に自己表現する事をためらう子が多いのも、そういった子ども達の心理が反映されているような気がしてしょうがないんですが。

長年通ってきてくれている子ども等に限っても、自分らの教室なんぞ、どれだけの影響力もありませんが、懲りもせず、繰り変えしペンキ絵を取り上げているのは、もちろん、子ども達が毎度楽しげにペンキをぶちまけてる姿が第一の理由ですが、そういった世の風潮へのささやかな抵抗でもあったりするのです(あまりにささやか過ぎますがね(笑))。

■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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author:Uncle K, category:子供の時間, 18:01
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