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今の時代、自分で考え歩いていける人間に育てないとねエ。
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


5月は、大昔、設立の準備段階から何かと関わり(というと大げさで、主に外野から勝手な意見を言わせて頂いただけですが)、設立後何年か出張講師を務めさせて頂いたフリースクールの年に一度の同窓会のある月。

ここ2年ほど都合が合わずにスルーしてしまっていたので、今年も仕事が厳しい状況で、そんな席にのこのこ出かけていては自殺行為に近い状況だったんだけど、つい後先考えずに行ってきちゃいました。「ちょっと顔を見るだけなら」って感じで出かけたんだけど、所詮無理。しっかり夕方6時近くまで話しこんじゃって、この辺りの意志の弱さは、子どもの頃からあんまり変わってない(笑)。

運営していたスタッフの皆さんの元気な顔が見られるのももちろん嬉しいですが、なにせ、かつての不登校児達が今の伴侶と共に幼いこの手を引いて登場したりするんですから、そりゃ感慨深いものが。

自分が一緒に工作や算数、数学(といっても、魔法陣とか折り紙を使った多面体造りとか、興味を掘り起こす事に主眼を置いたイベント的な内容が主でしたが)とかに取り組んだ連中は、既にほどほどの年齢の社会人に。

オーナーシェフとして複数のレストランを経営する子、企業のオフィス設計や金融機関の店舗デザイン等の世界で着実に実績を積み重ねている子、若手の陶芸家として作家の道を歩んでいる子(先達て、某所で偶然作品が展示してあるのを見つけちゃったんですよね(笑))等、既にしっかり社会人としての自分の立場を固めた感じの子達もいれば、もちろん、働きながらも未だ自分の道を模索中といった感じの子もおりますが、どの子も、ちゃんと自立し、自分の意思や考えで歩んでいるところは共通しており、学校へ行くのを止めた事で、一旦敷かれたレールからドロップアウトし、自分なりに模索しながら歩みを進めてきた事が決して無駄ではなかったなあ、と、今更ながら感じました(もちろん、それぞれに平坦な道のりではなかったでしょうが)。

彼らの成長した姿を眺めていると、どうしても、この子達が馴染めなかった学校の状況に思いが至ってしまいますが、相変わらず、国(文科省)の教育行政は迷走気味。

H32年からのアクティブラーニング(子どもの主体的な学習、あるいは子ども同士の協同学習)の導入をぶち上げたかと思えば、「ゆとりからの脱却」と、わざわざそれに伴って従来からの学習内容を削減する事を文科相が否定する談話を発表したり、新たに「プログラム言語」の学習を小学校で必修化する方針が表明されたり。

そもそも、「詰め込み教育」、「偏差値教育」の批判を受けて始まった「ゆとり教育」と同時に導入された「総合学習」の時間も、決まった知識の詰め込みに慣れ切った学校現場にさしたる準備もなく導入したため、学校現場が対応しきれずパニックに陥り、導入前から燃え上っていた「ゆとり教育」批判に油を注いだ面が少なからずあったのですが、これまた、「子どもの能動的な活動」を教師がサポートするという、これまでの学校の指導方法とは180度方向性の異なるアクティブラーニングの導入で、同じ失敗を繰り返す懸念はないのか。

「プログラム言語」の学習の必修化に至っては、そもそもPC自体の後進性が言われる学校現場で誰が教えるのか。

外部から講師を招いて専科として教えるのならまだしもですが、形だけ、何時間か教員に講習を受けさせて終わりって可能性が高そうだし、十分子ども達が触れるだけの端末の確保、自宅にPCのある子とない子の格差とかも、問題になりそうな。

この辺りも、ロクな準備もなく、導入だけ決めて後は現場に丸投げってパターンは毎度お馴染みと言ってもいいほどで、武道の導入の際は、僅かな講習時間で体育教師に大量に「黒帯」を取らせたり、小学校の教員免許を取るために大学に通ってる時点では英語を指導するための授業なんてなかった先生達に特にケアもないまま、小学校に英語を導入したり、ヤバい展開を予想させる実績は既に多々積み上げてきておりますからねエ。

どだい、英語導入の時点で既に、授業時間の確保がおぼつかず、土曜日授業を復活させる自治体が出てきていたりするのに、この上また、新たな学習内容を追加するばっかりでいいのかとか、ネット上に情報が溢れ、それこそ、「プログラム言語」の学習にしても、自分にその気と能力さえあれば、ネットで情報を集め独習する事すらできちゃう時代に、いつまでも教科書丸ごと暗記させるような形の指導を続けていていいのかとか、あれこれ次々新たな内容を突っ込む前に考えるべき点は山ほどあると思うんですが。

まだ、教育再生なんたらって会議が打ち出したばかりで、実施の見当はまだまだこれからって話なのに、マスコミがこぞって「プログラム言語の学習、小学校で必修化」とかってくり返し報道しているのもなんだかねエ。

英語の早期教育と同じ流れで、幼児期からの「プログラム言語教室」なんていうのが乱立したりって展開になると、子ども達にとってはほんと悲劇なんで、子育て中の皆さんは、くれぐれもこういう報道に振り回されないようにお願いしたいですが。

アメリカ辺りでは、ジョブズやビル・ゲイツの例を引いて、「成功するためには、大学中退が必須」みたいな説が広まってて、それもまた極端だとは思いますし、自分の見聞きした例だけ見て、不登校を推奨したりもしませんが、少なくとも、自分にあったやり方は何かを自分で考え、自分なりのやり方やペースで歩んでいける能力を備えた子に育てる事の方が、目先の競争や、社会が勝手に引いたレールから外れない事にばかりきゅうきゅうとするよりはよほど大事だって事だけは確かだと思うんですが。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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author:Uncle K, category:子供の時間, 21:34
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