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自主性を育てる
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


確か、昨年だったと思うけど、文科省が「日本の大学生は、自主学習の時間が諸外国の大学生に比べて、極端に短い」と大学生の学習時間を調査した結果を公表、「もっと自主的に学習に取り組む施策が必要」とかって見解が報道され、「大学に入ってまで、毎日の過ごし方、逐一世話やいてどうすんだよ!!」と思いましたが、最近、またまた、ネット上で、「日本の大学生が海外からナメられてる」とかって記事が話題になったり、某経済紙が「小学生より勉強しない日本の大学生」といった内容の特集記事を載せたりしているのを見て、改めて、子育て、教育に対する「過干渉」の根深さに気づかされました。

大学生達の日常の姿は、それこそ、小中高で毎日過ごしてきた日常生活の積み重ねの結果なので、彼我の大学生の姿の違いを見て、自分らが子ども等に過ごさせてきた、子育てや教育の諸外国との差を反省するならまだしもなのですが、それに対する反省は棚上げして、大学生になって尚、プライベートな時間の自主学習まで強制しようとする(だいたい、強制したんじゃ、自主学習じゃねえし)姿勢には、流石に呆れます。

以前、子育てに対する大人の捉え方として「子ども性善説と性悪説」という話を書きました。

日本の現状では、「子ども性悪説」に立つ大人が圧倒的に優勢で、子どもに社会人として独り立ちするための教育を施す義務教育の場の学校にしてからが、「子どもの好きにさせておいたら、ロクな事しないから、なるべく、好き勝手できる時間は少なくしないと」って論理で、「学習習慣を身につけさせる」という怪しげな理屈で、毎日の授業はおろか、夏休み、冬休み等の長期休暇の際まで、大量の宿題を子どもに課したり、放課後だけでは飽き足らず、授業前から、本来は休みの日のはずの、土曜、日曜まで部活に駆り出す等、なるべく自由に過ごせる時間を短くする事に腐心しております。

近頃は、親の方にもその傾向が強く、共働き家庭が多い事もあって、各種の塾やお稽古ごと、スイミングやサッカー等のスポーツ系クラブや、民間の学童や官制の児童クラブ等放課後クラブ等で学校終了後の1週間をなるべく隙間なく埋める事に知恵を絞る親が一般的。

子どもは、「何をしようか」と考える暇もなく、上から次々降ってくる「やらなければいけない事」をこなすだけで、フウフウ言っている状態で小中高の12年間を過ごして大学へと至るわけで、ようやく大学に辿り着いて、気が抜けたような状態になっても、そりゃ、親と学校が共同作業で、子どもを追い回した結果の話。

それに加えて、どこかの有名大学の医学部に自分の子どもが揃って合格できた親の体験記が飛ぶように売れている事で分かるように、大学入学自体がひとつの最終目標的な考え方が未だ、子どもの教育に対する考え方に根強くある事を考えると、大学に入った途端、ぽっかりエアーポケットに入る原因を作っているのは、当の大学生の問題、と言うよりは、教育のやり方だったり、子育ての考え方の方の問題ぐらいの自覚は少なくとも持ってもらわないと、当事者の学生たちがかわいそ過ぎる気がしますがねえ。

ついでに多少大学生の子達を弁護しておくと、今の大学生は、おそらく批判的な記事を書いてるおじさん連中の大学時代よりは、はるかに真面目だし、はるかに忙しく(学費稼ぎのバイトも含めて)、試験のための勉強等もはるかにしっかりやってます。

ただ、それが、小中高と異なり、自ら課題を見つけて学ぶ場であるはすの大学での過ごし方としてふさわしいかどうかは、ちょっと違和感を感じたりするんですが。何か、高校の延長ぽくってねエ。もうちょっと、大学時代だからこそ出来る、社会人になってからでは、とても出来ない「おバカ」な事に力を注いだ方が、社会に出てから有益な気がしないでも。

ひるがえって、我が造形教室の子ども達。一番年長の子達は、なんと、後少しで小3を終え、この4月からは4年生って言うんだから早いもの。何せ、指導してるのがゆるゆるのおじさん先生ですからねえ。その日の課題は課題として、少しの隙間時間にも、「何しよっかな」を連発しております。

最近は、百均で、集成材で作った、手ごろな大きさの直方体や立方体が手に入るので、大量に買い込んだところ、先日は、立方体の方を使って立体パズルを作って盛り上がりましたが、日頃は、直方体の方をドミノ倒しの材料に使って、ピタゴラスイッチの真似ごとのような遊びがはやりのようで。もちろん、新聞紙を丸めたボールを使った、おじさん先生を集中攻撃するためのドッジボールも、時折登場しますが(笑)。

自主学習の癖を身につけさせたり、自主性を育てたりするためには、めったやたらに課題を投げ与えるより、むしろ、子ども等が暇を持て余す時間を豊富に与えて、子ども等が「何しよっかな」と知恵を絞るように仕向けないとねエ。

「何しよっかな」と知恵を絞って思いつく事って、大人から見たら、たいていはおバカな事ばっかりなんですが、そのおバカを通して、子どもは子どもなりに色々な知恵を身につけていくもんなんですが、子どもを信じて、そういった時期を、じっと見守るだけの余裕を周りの大人や、日本社会が失ってる事が、今の子育てや教育では一番の問題なんですが。

若者批判好きだけど、その若者育てたのは自分ら大人達。若者批判は、自分達の行ってきた教育や子育てに対する批判だって自覚すらないのが、困ったもんです。


どろん子造形教室@ほぼ名古屋生徒募集中

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少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 21:10
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