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教育、子育ては、10年後、20年後の子どもの姿を見据えて
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


一年の締めくくりのこの時期になると、自分達の過ごす1年と、子ども等の1年との密度の濃さの違いを改めて思い知らされ、反省させられるとともに、子等の成長に感慨深い思いを味わされます。

特に、幼児期から小学校低学年ぐらいの時期の1年、1年の成長のスピードは、長年つきあってても驚かされるものがありますからねえ。

ノコギリの扱いひとつとっても、ちょっとコツのいる切り始めだけ手助けしてやり、竹1本切り落としただけで、「やったぁ!!」って感じに、感激の面持ちだったのはついこの間のように思う子が、今じゃ、ちょっと抑えるのを手伝ってやるだけで、ひょいひょい竹や板を切っていきますからねエ。

まあ、子どもに寄り添う事を生業としていると、ぐんぐん成長していく子ども等はいつか旅立ち、さほどの成長もない自らは置き去りに、っていうのは宿命みたいなもので、またそれが、淋しくもあり、嬉しくもあり、といったところなんですが。

一番成長を感じるのは、やはり、1、2度の失敗じゃめげないところかな。手造りおもちゃなんて、造って即、うまく行くなんて事は稀なぐらいなんで、しつこく調整したら、最後には上手く行くって体験を何度もしてるのは、貴重な財産になると思います。近頃、子ども達がそういった体験をする機会が、ほんと、失われてきているだけにね。

技術的な事や、そういった精神的な面で成長を感じるのですが、それ以上に重要な、発想の豊かさや自己表現の多様さといった面では、逆に、学年が上がるに従って乏しくなってくる感じがするのが、ほんと残念。

これは、自分が学習塾や工作教室といった仕事を始めた30数年前にも強く感じていた事なんですが、現在に至るまで似たような状況、というか、かえって悪化している感も。

少ない予算で効率化を求められる日本の学校では、どうしても、指導する側に都合のよい型に少しでも早くはめ込もうとする傾向が強いので、学校に行き始めると、見る見る、発想の豊かさや自由な自己表現といった能力がやせ細っていくので、工作教室を始めた当初から、それに抗うのを最優先課題のように考えてきたんですが、自分が関わるのは、せいぜい週に2〜3時間。学校では、週に5日間、一日のかなりの時間を過ごしているんで、影響力の差は少々の努力では埋めがたいものがあり、これが自分にとって、永遠の課題みたいになっているところが。

暫くの中断をはさんで、今の地で工作教室を再開してからは、さほどの年数は経っていませんが、以前、名古屋市内で工作教室と学習塾を併営していた頃は、工作教室から付き合いの始まった子だと、10年以上の長きに渡って付き合いの続く子もさほど珍しくありませんでした。学校の先生や幼稚園、保育園の先生達の場合だと、ひとりの子と接する期間は、たいていの場合、1、2年。ひとりの子どもとつき合うこの年数の差は、子どもへの視線の向け方に大きく影響します。

5年、10年って時を経ると、子どもって、しばしば、以前には想像もできなかった姿に変身する事が。

小学校の時に、将来の夢を書く作文の課題で、「漫画家になって、お金持ちになる」と書いたら、先生から、「そんなのできるわけない!もっと、現実的な目標を持て!!」と叱られたんで、「もう一度会って、あの時の事を謝ってもらいたい」って言ってた、有名漫画家さんがいましたが、本来、子育て、子どもの教育って、想像もつかない10年後、20年後のその子に少しでも役立つ能力を身に付けるだめに、今できる事は何だろう、って考えていく必要があるはずなんですが、先生という立場で、1年、2年という限られた期間の間に、効率よく成果を求められると、どうしても目先の結果にばかり目が向いてしまうのは、しかたがないとも言えるのですが。

以前、TVで、ゴリラ博士として知られる、現京大総長山際寿一さんが、「短期の成果ばかりを求めると、人間、”事なかれ主義”に陥る」といった内容の事を話されていましたが、親や教師からそういう目で見られていると、子どもの方もつい”事なかれ主義”に染まり、確実にできそうな事、成果の期待できそうな事はやろうとしても、自信の持てない事、大胆な発想や根気のいる作業等は、最初から敬遠して真面目にやろうとしなくなっちゃうんですよね。

「諦めなければ、夢はかなう」と、五輪でメダルを取ったような成功した方(笑)はよく言いますが、毎年のノーベル賞受賞者を拝見していても、たいていは、誰も見向きもしなかったような分野の研究をこつこつ続けてこられた方や、周りから変人扱いを受けながらも自分の信じる道を追求された方ばかり。ひとりの成功者の陰には、似たような事をやりながら成功に至らず、陽のあたる事なく消えていかれた失敗者が山ほどいるはずだし、最終的には成功された方も、成功に至るまでには山ほどの失敗を重ね、めげそうになった経験を何度もされていたりするはず。

いくら頑張ってもとても成功しそうにはない事でも、まずは失敗しながらでもやってみない事には何も始まらないし、失敗を何度も経験しないと人間的な成長もないんですが、どうも世の中、世知辛くなって、目先の結果にとらわれがち。

いっぱしの大人に育つ事を願うなら、それではやはりまずいんでねエ、先ずは、失敗を恐れずに、何でも試してみる姿勢を身に付ける事が第一で、失敗を重ねる様子を、10年後、20年後に花開く事を願って、子どもを信じ、じっくり見守る姿勢が大事だと思うんですがねエ。


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少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 18:37
comments(2), trackbacks(0), pookmark
Comment
明けましておめでとうございます。こちらこそ、本年もよろしく。

学校の先生って、指導っていうと、ああしなさい、こうしなさいと、自分の指示に従わせる事しか思い浮かばないようで、困ったもんだねえ。絵を描くなんて、自己表現なんで、いかに常識にとらわれないで、自分らしい思い切った表現を引き出すかに腐心して欲しいんですが。
Uncle K, 2016/01/07 10:01 PM
明けまして おめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

元日のブログ、じっくり拝見しました。

私も小学生の図工の時間、
祖父の陶器工房を描いた際に
ありのまま棚の上のテレビを描いていたら
先生から「テレビを壺に変更」するよう指示されたことがありました。
祖父は大の相撲好きで、よく工房で一緒に大相撲を見てたんですね〜。

懐かしいなぁ。
tomoko, 2016/01/07 12:33 PM









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