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「楽しい」から始めてみませんか
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


先日の造形教室(シニアクラス)で取り上げたのは、写真のブラシモーターカー。

ブラシモーターカー


靴ブラシや洋服のブラシ等に電動歯ブラシや小型のマッサージ器等(要は、モーター内臓でブルブル振動するもの)をテープ等で貼りつけると、振動で動くオモチャができるというのが原型で、元々の名は、な、な、なんと、「振動ゴキブリ」(笑)。

模型用のモーターを使った造り方が、「おもしろ実験・ものづくり事典  左巻 健男、内村 浩 著(東京書籍)」で紹介されていて、名前だけ、もうちょいらしい名前をと、たまたまネットで見かけた名前に変更して取り上げてみましたが、案の定、子ども等には大ウケ(笑)。

先の本では、ワイヤーブラシひとつに電池ボックスとモーターを取り付け、電池ボックスのスイッチで、電源を入れたり切ったりするタイプと、写真のように、リモコンスイッチで操作するものとが紹介されており、当教室では百戦錬磨の小3組とはいえ、モーターを使ったような工作は今回が初めて、ドライバーさえ握った事があるのかどうかって子達なのに、木ネジでモーターや電池ボックスを固定したりといった作業もあるので、少々迷ったのですが、「やっぱり、リモコンで操作で来た方が楽しいよな!」との誘惑に勝てず、2つのブラシを連結させたリモコンカーの方を選択。

予め、電池ボックスは組み立てておいたり、位地合わせの必要なリモコンの土台の方だけは下穴を開けておく等、準備段階で多少の配慮はしたのですが、「少々、組み立てに手こずるかも」ってこちらの心配は、全くの杞憂に終わり至ってスムーズに完成。かえってこちらが拍子抜けしたぐらい。まあ、小3という年齢に加え、キリで穴を開けたり、ノコギリで竹を切ったり、ラジオペンチやニッパー等を使ったり、散々、色々経験してきてる子達ですから、改めて経験の力を感じましたねえ。

事前にさりげなく試作品を気付く場所に出しておいていじらせ、「造りたい」ってモチベーションを高める作戦が当たったって事も大きいかもしれませんが(笑)。

このモチベーションがあるかないかの差は大きいです。「造って遊びたい」って気持ちが強ければ、普通なら、「難しそう!」、「面倒っちい!」と不平の出そうな作業も嫌がらずに黙って一生懸命やるし、面倒な配線の説明も、黙ってても集中して聞いてますから、ほんと、現金と言えば現金な反応です(笑)。もちろん、逆に、やる前は、「面倒くさそう」と思ったのに、やってみたら意外に面白かったというパターンもありますが。

出来上がった途端、後片付けもそこそこに、早速、机の上にコース造りが始まっちゃうところが、また、凄いところ。やってもいいかどうか確かめるでもなく、いきなり、机の上にペタペタとビニールテープを貼り付けているんで、何をやっているかと思ったら、ビニテで机の両端に「スタート」、「ゴール」の文字が。後は、教室に常備してある、空のペットボトルや紙コップ、水入れ等も動員して、障害物を配置した即席のコースが瞬く間に完成。

こういったアイデアが次々湧きだしてくるというのも、「子どもだから」で片づけてしまえばそれまでですが、やはり、これまでの経験の積み重ねを感じます。

「遊びだから」とか、「好きな事だから」という考えもあるでしょうが、毎度、すんなりうまくいくわけでは、というか、むしろすんなりうまくいくケースの方が稀。そこを、あれこれ工夫しながら乗り越える力が自然に備わってくるのは、逆に遊びだから、楽しいからこそ。多人数で遊べば、当然、互いの意見の食い違いも出てきたり、自分とは異なる発想に触れたり、単に「遊んでいるだけ」では片づけられない、成長のためのいろんな要素がつまっているんですが、なかなか、そこを理解している大人が少ないのがねえ。

この国の子育て観、教育観は、「楽しい」を一段低く見る傾向が強いです。教科学習ならまだしも(それでも、再考の余地は多いと思いますが)ですが、スポーツの指導あたりでも、やたら、「努力」や「根性」ばかりが前面に登場。残念ながら、恫喝や体罰まがいの行為を指示する声も根強かったり。

根本に、「子どもの好きに任せてたら、ロクな事にならん」という気持ちが強く、子ども自身の成長する力を信じる事ができない親(大人)が多く、これが若者の自己肯定感の低さに繋がっている気がしないでも。

大人の側は「厳しく鍛えてる」つもりでいてもねえ、実際には、スポーツの例で言えば、ただやらされてる練習を意味も分からず続けてては効果が現れるはずもないわけで、効果がないだけならまだしも、結果的に競技に対する情熱さえ失わせてる例も多々あったりするんですが。

弊害って意味で言えば、「誉めて育てる」も同様で、「子どものやる気を」って下心満載で誉め方を間違えたりすると、かえって「誉められる結果を残せそうな事しか一生懸命やろうとしない」って消極姿勢を招いてしまう事もあるのは、以前も何度か取り上げました。

その点、子どもの「好き」、「楽しい」を活かせば、そんな弊害の起きる心配もなく、大人があれこれ世話を焼かなくても、「楽しい」事なら自分で進んでやりますから、これ以上効率的な話はないと思うんですが、子どもが育つ力を親(大人)が信じ切れるかどうかってところがねえ。

子どもは、どの子も、ちゃんと自分で育って行ける力を持ってまっせ。もう少し、子どもを信じて、まずは子ども自身の「楽しい」を大事にするところから始めませんか。


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少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 16:46
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