RSS | ATOM | SEARCH
「おたく」の勧め
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


少し前の「SWITCHインタビュー」というEテレの番組で、クニマスの発見で単なる魚おたくとしては片付けられない評価を得たさかなクンと、歴史番組のレギュラーも務め、「武士の家計簿」というベストセラーも持つ歴史学者、磯田道史との、謂わば、「魚おたく」と「歴史おたく」の組合せという取り合わせの回があり、鳥おたく、生き物おたくと言われるような性癖のある自分としても、どんなやり取りになるのか非常に興味があって、録画してじっくり見たのですが、それぞれおたくを極めたご両人ならでわのやり取りが単に面白かっただけではなく、子育て、教育といった面からも、示唆に富んだ発言が飛び交い、「おたく」あなどるべからず、という印象を改めて持ちましたねエ。

魚と歴史という特に接点も感じられない分野のおたく同士なのに、さかなクンの持ち出す魚の話題に、磯田さんが江戸時代の漁業や食生活事情を持ち出して話を掘り下げたり、逆に、磯田さんの提示する江戸時代の古文書にさかなクンが魚の知識で応えたり、「おたく」の知識の極めっぷりも見事でしたが、磯田さんの「前方後円墳の土をペットボトルに詰めて繋げたら、ハワイまで届くかどうか計算したかったので算数の勉強をした」とか「知りたい事を調べるためには古文書を読む必要があったので、国語を勉強した」とかって話は、正に「そうそう!それそれ!!」って感じが。

好きな事を究めようとすれば、自然と興味が広がるし、自分で必要を感じて自ら学んだ事は、一生忘れないし、しっかり身につくんで、何より好きな事、興味を感じる事を見つけるのが一番大事なところなんだけど、逆にそこんところが実際の教育では一番おろそかにされちゃってる状況。
お二人には足元にも及ばないながら、自分も、子ども時代(今でも似たようなものかもしれないけど(笑))、好きな事にばかり熱中して、学校の勉強の方は宿題もロクにやらない方。算数の基礎はチャリ銭握りしめて通った駄菓子屋で、国語の基礎は、大量のマンガやTVドラマ、学校の図書館で借りまくって読んだ、江戸川乱歩や、ホームズ、ルパン、ジュール・ヴェルヌ等で身につけたようなもの。

中学以降は、翻訳ミステリやSFを中心に読み漁る一方、美術、音楽と興味の幅が広がっていったものの、「好きな事ばかり熱中して」の部分はあまり変わらなかったので、随分偏った知識の人間に育ってしまいましたが、美術を学ぶ方便として教育大学に入った事で、教育や児童心理の方面に興味が移ったのはまだしも、まさか、30歳近くなって、なにげに始めたバードウォッチングがきっかけで、鳥の調査に足を突っ込んだり、果ては、自然観察等の講師務めたり、環境保全の活動に関わるようになるとは、社会人になった頃でもついぞ想像もしてなかった事態で、人間何がきっかけでどんな方向に進むかは分からんもの(笑)。

「好き」で突っ走った場合、身に付けた知識や技能が後々実社会で生きていくためには全然役立たなかったりも、当然多々ある(そっちの可能性の方が大(笑))のですが、それでも、「知りたい」、「分かるようになりたい」、「できるようになりたい」って、一生懸命自分で調べたり、取り組んだりした経験だけは、必ず後に貴重な財産として残ります。

未知の知識やスキルを身に付ける必要性なんて、社会人として歩みを進める際は日常的に出くわす事態ですよねエ。その時、未知の事を知る方法、経験のない技能を身に付ける方法を知っているのは大きな強み。

ただ、どこまで「おたく」を極められるか、どこまでしっかり自分の財産として身に付ける事ができるかは、「自ら進んで」がキーポイント。

近頃、「学力は10歳までの読書量で…」なんて内容の本の広告を、たびたび新聞等で目にしたりしますが、読書の習慣ひとつでも、親が「頭が良くなるように読書習慣を身に付けさせたい」とかって、親が読ませたい本をいくら与えても、「読まされる」だけだったら、時間が経つに連れてかえって段々遠ざかっていくだけ。

以前も取り上げたように、虫捕りやザリガニ捕りのような自然体験も、常に親主導では、中高生辺りの年齢になるとたいてい遠ざかってしまうのと同じ。

逆に、「依存症」等ととかくネガティブに語られがちなゲームや、スマホでも、「ゲームおたく」が昂じて、それを武器に社会的な成功を収めた方がたくさんみえるし、中には世界的に名を知られた存在にまでなった方もいるぐらいで、「何を」とか「どう」とか、まして「何歳までに」とかって、あまり関係ないんですよね。

やはり、子どもは、毎日活き活きと生活してないと。

夜寝る際に、「明日は、あれとあれをやって」とかワクワクしながら眠りについたり、朝目覚めたら、「今日は、学校から帰ったら、あれをやってこれをやって」とワクワクしながら考えたり(挙句に、今日の授業で使う用具や、出さないといけない宿題の事はすっかり忘れたりするんですが(笑))って毎日を過ごしているかどうかが大切だと思うんですが、逆にそんな毎日を子どもが過ごしてたりすると、「ロクな大人にならない」と否定的に考える大人が多いのがねエ。

巷では、とかく、学校にも家にも「居場所がない」とつぶやく子どもが話題に上り、長期休みの終わりに近づくと、自ら命を絶ったり、事件に巻き込まれて命を落としたりといった殺伐とした話題がたびたび世間を騒がせます。

一方、ちょうど今、連日TVで放送されてる世界陸上では、世界の強豪を上回るような活躍を見せているやり投げの選手の、「高校から競技を始めた」とか、競技を始めるきっかけが、「帰宅部」でやることがなくボーっとTVで世界陸上を眺めていた際、やり投げの試合を見た事なんてエピソードがたびたび取り上げられてました。

この2つを考え合せただけでも、「〇〇やせないと」とか「〇歳までに」とかごちゃごちゃ考えるよりも、子どもは好きな事に向かってワクワクしながら毎日を送ってないと、と思うんですがねエ。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中(。かなり内容が多くなってきたので、2ページに分けました。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


どろん子造形教室@ほぼ名古屋生徒募集中

活動内容の詳細はこちらから ⇒⇒⇒ スケジュール 一覧

少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 21:37
comments(2), trackbacks(0), pookmark
Comment
ありがとうございます。今年も何とか無事誕生日を迎える事ができましたがね(笑)。

相変わらず、意地悪く仕事に追われてるんで、なかなか新しいネタを更新してるヒマが・・
Uncle K, 2015/09/04 10:12 PM
自分の生き方は自分で決める。
(^−^)

先日は、、

お誕生日おめでとうございます。
佳い一年をお過ごしください。
tomoko, 2015/09/04 12:33 PM









Trackback
url: http://doronko.officeuk.biz/trackback/142