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自尊感情
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


今月の造形教室は、子ども達に人気のペンキ絵が登場。

衣服にべっちょりペンキが付かないように、ゴミ袋で造った即製の上っ張りをはおらせる必要上、暑さの盛りの7、8月は避けたいため、6月に持ってきたのですが、庭に出ての活動になるため、雨の日は中止となるため、順延の可能性を考え、月の初めに予定しましたが、皆の心がけた良かったのか、幸い、お天気に恵まれ、予定通り実施出来ました。

子ども達言うところの「げーじつ」作品を造る時間なので、基本「無礼講」。特に出来上がりを気にする事なく思いのままに色を垂らし、手足でこねたり、器や刷毛を振り回し、色をぶちまけるのもOK。

初めて行った際は、画面を遥かにはみ出して、辺り一面ペンキが飛び散り、庭だけに留まらず、出入り場所となっているテラス部分のコンクリートのたたきや、テラスを覆う屋根の支えにまでペンキのハネがかかってしまい、後始末に苦労したものですが、チビさんクラスはともかく、何度も経験済みの小3辺りは、垂らしたペンキのでき具合に拘る等、自分達なりに楽しんではいたものの、最初の頃のように、日頃抑えていたものを発散するような弾け方は、すっかり鳴りを潜め、以前の姿を知る身としては拍子抜けするほど、お行儀よく終わったのが印象的でした。

イギリスの教育家、A.S.ニイルの著述に、「大人になっても何かとバカ騒ぎをしたがる人間は、幼い頃に十分バカ騒ぎをさせてもらえなかった人間である」といった意味の事を書いていましたが、この子達の様子を見ていると、バカ騒ぎのためのバカ騒ぎはボチボチ卒業し、ワンステップ上がった証しかも、と思ったりしています。

ただ、そうそう、簡単に落ち着いてもらっても面白くないのでねエ。また、新たに暴走した姿を見せてくれるような刺激を与えるお題を考えねば!と思っている、困った先生です(笑)。

先日は、大学の研究室の依頼で関わった小学生のアンケート調査で、「自分のことがすき」、「家族に大切にされている」、「友達、あるいは先生に大切にされている」、「自分は大事な人間だ」といった「自尊感情」を確かめる設問に対して、「当てはまる」か「全く当てはまらない」か等を尋ねる項目に、小3、小4辺りの年齢で、早くも、軒並み一番ネガティブな評価となる「1」の回答ばかりを選択した子が何名もいるのを見て、少々落ち込んでしまいました。

単に、回答の入力と集計作業の一部を行うだけの仕事で、いちいちその内容に感情移入していては、仕事にならんのですが、現実に日頃付き合っている小3、小4生の姿と自然重ね合わせてしまいますからねえ。やはり、哀しい気持ちになってしまうのをイマイチ抑えられないところが。

そこまで「自尊感情」が低いと言う事は、親の側に「きちんとしつけなければ」とか「競争に遅れないように」といった意識が強すぎて、強圧的な態度で抑えつけられるような育て方をされているのか、あるいは、「頑張って当たり前」って感じで、自分なりの頑張りは前向きに評価してもらえず、結果が思わしくなかった時にばかり否定的な言葉を投げかけられて育てられて来たのか。

「しつけ」ひとつ取っても、子どもの側に「この人には嫌われたくない」とか、「この人にはいい子に思われたい」って感情がないと、何を言っても子どもの心には届かないわけで、単に威嚇や強圧的な態度だけでは、本当の意味でのしつけにはならず、表面上従わせる事はできても、実際には、単に子どもの自尊感情を傷つけているだけに終わってしまいます。

教育にしろ、子育てにしろ、子どもが自分は「愛されている」、「大切にされている」、「大事な存在」と感じられる事が、もっとも大事なキモの部分。それがあって初めて、子どもは、様々な課題に前向きに取り組めるわけでねえ。そこが欠けていては、例え、学業、スポーツ、なんやかやで華々しい結果を残していても、本当の意味で本人の自信にはならんもんです(国立大や有名私立等の学生、受験競争から言えば勝ち組の連中も、驚くほど自己評価は低かったりするのは、その辺りの問題ではないかと)。

問題行動を繰り返す子どもの「問題行動」の根っこにある動機を探っていくと、実は単に叱られる事でもいいから自分に注意を向けて欲しいってだけの「かまって欲しい病」だったり、ずっと成績優秀の優等生だった子が、高校、あるいは大学で、ちょっとした事をきっかけに「燃え尽き症候群」のような状態に陥ってしまうのも、それ以前の頑張りを親に十分認めてもらっていないと感じている事が原因だったり。

親の側、教えてる側は、子どもの成長を願ってやっている事でも、子どもの側が「大切にされている」と感じる事ができていなければ、その行為、あるいは、そのやり方は、誤った方法と考えないと。

もちろん、過度の放任主義や、子どもの言いなりではもちろん困りますが、自分なりの愛情が果たして子どもにきちんと伝わっているかどうか。日頃、「もっと〇〇させないと」や「せめて○○ぐらいはできるようにしておかないと」とかって意識の強すぎる向きは、もう一度、きちんと確認された方がよろしいかと。

「愛されている」、「大切にされている」って感じる事が「自分は大事な存在」って自己肯定感に繋がり、自尊感情が高まり、自分なりの目標に向かって果敢に挑むようになるのは、その先の話で、ここの順序は、くれぐれもお間違えなきように。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中(。かなり内容が多くなってきたので、2ページに分けました。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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author:Uncle K, category:子供の時間, 22:50
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