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「時間があるとゲームばかり」
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


前に、教育委員会主催の自然観察会(というより、観察教室かな?)の講師を務めた際、事前の打合せの席で、当日の活動スケジュールを話し合う中で、「せっかく、自然の中で過ごす機会なので、ある程度子どもが自由に過ごせる時間も」って話をしたら、「今の子達は、『自由に過ごせる時間』というと、たいていはてんでにゲームやって終わっちゃうので」って声が、企画を立案する立場の人から出てきて、少々驚いたのですが、そう言えば、教室では、ちょっとの間があると、何かしら自分達で始めて、ともすれば収拾がつかなくなるような工作教室の子ども達も、お母さん達からは、「自宅で暇な時間があると、だらだらゲームやってるだけで終わってしまう」という不満めいた話を伺う事がよくあるのを、つい思い出してしまいました。

自分などは、「今の子ども達は忙し過ぎるよな」と常日頃思っているので、「家でまったりできる時間ぐらい、何でも好きな事やってりゃいいんじゃないの?」程度に考えてしまうんですが、親の立場からは「せめて、もう少し違った遊びもやってくれるといいんですけど〜」てな受け取り方になってしまうようです。

かといってねエ、教室でのように、いきなり秘密基地造りが始まったり、飛行機が飛び交ったり、部屋の中が即席のボウリング場に変身したり、って状態になれば満足かと言えば、それはそれで、迷惑だったり困ったりって事になる気が(笑)。

「ゲームばかり」と不満が漏れる背景には、遊びの時間も、ついつい「こういう遊びをして欲しい」って親心が頭をもたげてしまうようです。

自分の子どもの頃を思い返せば、小2、小3って年齢で、既に、学校にいる間に約束ができてて、ほとんど毎日、野球か、はたまた、コマ、メンコ等の今で言うゲーム(やっぱゲームやってたんじゃん(笑))、季節によっては、虫捕りや網を使っての魚捕り等々、暗くなるまで外で遊び回る毎日。なにせ、「暗くなるまで外で遊んでいれば、世話のかからないいい子」って思われてた時代。辺りが薄暗くなるのが帰宅の合図で、自宅に戻ると、お使いや風呂掃除等、何かしら家の手伝いが待ってましたが、それを終えるとTV見たり、マンガ読んだり、コマやメンコの改造、模型造り等、どこで宿題や勉強してたんだ、ってぐらい忙しくスケジュールをこなす毎日(笑)。

それから時代も社会状況も大きく変わり、子どもを取り巻く環境も変化しましたが、工作教室での様子を見る限り、今どきの子ども達も、本質的には当時の子ども等と何ら変わりなく、IT花盛りの時代の子ども達ですが、自分らの時代の子ども達が面白いと思ってたものは同じように喜んでますから、似たような環境が周りにあれば、おそらく似たような毎日を過ごすようになるのではないかと。

そうはならないのは、子ども達の側に原因があるわけじゃなく、もっぱら、取り巻く環境が異なる事や、学校や周りを取り巻く大人側の都合。

かつては、路地や空き地等子どもが遊べる空間が自宅近くにいくらでもあったんですが、今や、学校の運動場も自由に出入りは禁止されてたり、公園内も、「大声禁止!」、「球技禁止!」と、禁止のオンパレード。ザリガニ捕ったり、カエルを捕まえたりできるような水辺は、「良い子はここで遊ばない!」って、どこも柵で囲まれて近付く事ができません。

そもそも、それ以前に、幼児向けの英会話教室とかサッカースクールとかがあるぐらいで、小学校低学年で、早くも、毎週のスケジュール表がけっこういくつも埋まってたりて状況が。

大人でも、1日目いっぱい仕事した後は、少しはまったりした時間がないと精神的に持たなかったりするわけで、自由に過ごせる時間が、子供らしく、「あれやって、これもやってみようか」ってならずついTVでのゲームや、DVD等をダラダラ見て過ごしてしまうのも、やはり子どもが自ら選択してるってよりは、周りの大人がそうしむけるような状況を自ら造り出してるって事だと思うんですが。

自分らもとかく、「幼児期、子ども期の空洞化」なんて事を主張して、「いろいろな経験が大事」みたいな話を振り撒くのが、誤解を招いてる面もあるのか、とかく、「〜教室」だとか「〜クラブ」、「〜塾」等をいくつも掛け持ちさせたり、イベントや「〜体験」等の特別な場所に連れだしたりする事が「豊かな経験」に繋がると考えてる向きが多く、子どもが自由に過ごせる時間は、「無駄な時間」と考えてるふしさえ感じる事が。

一応、子どももやりたがっている活動であっても、基本、「〜教室」とか「〜クラブ」なんて場所は、それなりに精神的なストレスのかかる場なので、学校で1日過ごした後、更に、そういった場所で1週間埋められてしまえば、積もり重なるストレスも、それなりの量に。

限られた自由に過ごせる時間が、つい、ゲーム等でだらだら過ごす結果になるのは、無意識に行っている子どもなりの防衛策でもあるわけで、もっと、子どもの興味の幅が自然に広がるような活動をして欲しい、積極的にいろんな事に取り組んで欲しい、という気持ちがあれば、子どもの興味を広げる支援も必要ですが、それ以前に、子どもが存分に五感をフルに使って遊び回れるような場や機会を造って上げないと。

「いじめをきっかけに、子どもが不登校になってしまって」というご相談を受けている際、既に中3になろうかってお子さんなのに、お父さんが、「一応、フリースクールには通えているのですが、帰宅後数時間は、家で一人になってしまうので、それが心配で」と言われたのには驚きましたが、「常に大人の指導者が傍らで世話をしている場で過ごさせないと、子どもがムダな時間を過ごしてしまう」って考えを改めないとね。

大人の目からは、ムダな事ばかりしているように見えても、子どもが自分の頭で考えて行動した経験ではないと、人間的な成長には繋がらないんですが。

逆に、小1、小2って年齢で、早くも、諸々のストレス抱え過ぎて、防衛本能の塊で、ハリネズミのように、寄ると触ると、とんがった反応示す子が増えてて、もう少しなんとかしないとって、焦りを覚えます。

取りあえず、子どもがまったりしていても、もう少し大らかに見てあげてくれませんかねえ。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中。(かなり内容が多くなってきたので、2ページに分けました。)→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


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※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 19:12
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