RSS | ATOM | SEARCH
英語の早期教育に効果はあるか?
JUGEMテーマ:手造りおもちゃ


相変わらず、英語に対して苦手意識を持っている人間が多いお国柄のようで(というか、そういう人間の多い世代が、未だ教育政策の立案を担っていると考えた方がいいのかもしれませんが)、「”使える英語"を身につけさせるためには、もっと早くから英語に親しませた方が」という甚だ怪しげな根拠で、小学校の5・6年生から英語学習が導入されて暫く経ちます。

2013年の末には、またまた、文科省から「グローバル化に対応した英語教育改革」なるものの実施計画の発表があり(「グルーバル化に対応した…」ってあたりが、いかにも胡散臭そうなんですが)、英語学習の導入時期をもう一段早め、英語でのコミュニケーションを体験させるための授業を小3・小4で週に1〜2時間、教科としての授業を小5・小6で週3時間行うという方針が示され、現在は、具体化するにはどうすりゃいいかって話を、「有識者会議」とかでいろいろ審議しているところ。

って事は、いつからとか、果たしてこの実施計画通り導入されるかどうかも、未だきちんときまったわけではないのですが、マスコミは、とっくにに既定路線的な感じで報道され、その流れに便乗するかのように、幼児向けの英会話教室の宣伝がやたら目につくようになったり、小学生向けのプリント学習の教室が扱う教科に英語が加わったり、中には、対象年齢で「乳幼児から」と謳う英語教材まで登場して、これでもかと子育て世帯の不安を煽りたてる状況を見ると、流石に「なんだかなあ・・」という気持ちになってしまいます。(教材の注意書きに、「開始時期によっては、誤ってかじってしまう恐れもあります」とあるのを見た際は、流石に嗤ってしまいましたが、子育てに必死になるあまり、冷静に判断できなくなっている親の弱みにつけ込んでいると考えると、あながち笑って済ませる訳にもいかないところが。)

日本語を身に付けてきた過程を思い出せば、日常的にくり返し接する事で少しずつボキャブラリーや使い方等を身につけてきたわけで、先達て取り上げた通り、20年ぐらい毎日触れあってきた日本語でさえうまく使いこなせず、自分のコミュニケーション能力に自信が持てない若者が多かったりする状況を考えれば、小3・小4辺りの年齢で、週に1〜2時間、英語でゲーム等をする程度でどの程度効果があるのかはかなり怪しいもんだと思うのですが。

まして、その後即、小5・小6で教科として学習して、成績がついたりって話になれば、よほどやり方に気を付けないと、早めに英語嫌いを量産する結果に終わる可能性が高そうな気がしないでも(焦って、乳幼児期から英語仕込もうとしているママさん達も、そこを心配しているからこその話だったりするのかもしれませんが)。

元々、長年学校で勉強しても「英語、使えねぇ!!」ってなる裏には、シャイな国民性だったり、取りあえず、英語を話せなくても日常生活にさほど支障がなかったり(大学での勉強も自国後のテキストだけを使ってれば支障なくできちゃう国って、実は世界的に見るとかなり稀だったりする)、そもそも、英語どうのこうの以前に、小中高の学校教育自体、自分から能動的に相手に働きかける機会があまりにも乏しかったりといった色んな要因があるのに、それを無視して、「もっと、小さい頃から英語教えりゃいいんじゃね!」って考える事自体、かなり乱暴な考え方なんで、小学校の5・6年に英語を導入した結果、中1以降の学習でどの程度効果があったのか、そもそも何かしら変化があったのかどうかといった事を、ロクに検証しないまま、更に、導入年齢を引き下げようとする文化省の姿勢にかなり問題有りなのですがねえ。

「グローバル化に対応した英語教育」自体も、英語に関するどんな能力を想定しているのかイマイチ具体的でなかったり。実際、自分達が中学生だった頃の受験英語(「This is a pen.」で始まる帰国子女が戸惑うぐらいの内容の和製英語(笑))は何年も前に改められ、高校生クラスでの会話力はかなり改善されているらしいのですが、今度は「読解力が低下している」との不満が出てくるといった塩梅。

取りあえず、英語力が問われる最初の機会は高校入試。一昔前には、英語学習の一番の目標だった大学入試も、入試方法が多様化した現在では、必ずしも必須の能力ではないだけに、やたらに過敏になったり、焦ったりする必要は全くないと思うんですが。

小学校に英語教育を導入するって話が出た際、言語学者や語学学習の専門家等はこぞって反対していましたし、むしろ、母国語(日本語)の能力がしっかり備わった後に学習するのが望ましいという意見が主流だったし、学習法としても、短期間に集中して学習する方が効果的という声も大きかったように。実際自分も、学生時代は、英語の学習にちっとも熱が入らず、ちゃんと覚えたのは、大学卒業後、学習塾を営むようになって生徒に教える立場になってから(笑)。

「ネイティブ並みの発音を身につけるには、やはり幼い時から学習しないと」って声もありますが、そもそも「ネイティブ並みの発音」に拘ったりするんで、日本人は英語での会話が苦手なんだよって話も。実際、グローバル化って話で言えば、世界各地の出身者が英語を話し、アジア、豪州、アフリカ等、出身地によって発音は様々だったりするし、日本人でかなりブロークンな発音の英語話す人でも、普通に、ネイティブとコミュニケーションしてる人もたくさんいますしねえ。

まあ、アメリカへ行けば、1才、2才の子でも普通に英語話したりしてますから(そこへ話し持ってくか(笑))、子育て中のママさん、パパさんもですが、文科省自体、その程度の事で多大な労力使うより、積極的に自分の意思や意見を主張できる子を育てるにはどうすればよいか、興味の湧いた事や道の事に積極的にチャレンジできる子を育てるにはどうしたらよいか、ってところに、より労力を割いてくれた方が、よほどいいかと思うんですが。


■これまでに取り上げた「手造りオモチャの造り方」の一覧、順次更新中(。かなり内容が多くなってきたので、2ページに分けました。→ 手造りオモチャの造り方一覧(元気編)
 手造りオモチャの造り方一覧(科学編・しっとり編)


どろん子造形教室@ほぼ名古屋生徒募集中

活動内容の詳細はこちらから ⇒⇒⇒ スケジュール 一覧

少し前から、学習の指導も始めました。「子ども達に分かる楽しさを知ってもらおう」という趣旨で、学習や学校生活でのお悩み相談にも応じておりますので、お困りの事等を抱えておいでの方は、特に費用等は頂きませんので、お気軽にご連絡を。

※ツイッターアカウントは @dorasuky
author:Uncle K, category:子供の時間, 21:53
comments(0), trackbacks(0), pookmark
Comment









Trackback
url: http://doronko.officeuk.biz/trackback/133